WiFi接続不要の1チップ音声認識ソリューション
菱洋エレクトロでは、SILAN社の高性能な音声認識ICに加えて、日本語に特化した音声認識アルゴリズムを共同開発いたしました。
このアルゴリズムは、一般的な住宅の室内や広い空間で音の反響が大きい場所、周辺雑音が大きい環境下においても高い認識率を誇ります。厳しいノイズ環境にも強い、世界一の1チップ音声認識ソリューションをご提供いたします。
高い認識率を実現するには
音声認識は、機械が特定の人間の声を聞き分けて認識しなければなりません。しかし、音声認識IC単体に着目した場合、認識率はそれほど高くありません。
人間の耳や脳のように、ノイズに埋もれた特定の声を聞き分けて認識するためには、使用環境に合わせたチューニング(調律)が必要不可欠です。製品の使用環境や用途に合わせたカスタマイズこそが、高い認識率・低い誤認識率を実現するうえで最も重要です。誤認識・誤作動は、製品を使用されるエンドユーザーにとって大変なストレスになります。
菱洋エレクトロでは、今日までの音声認識技術の開発を通じて「音」に関するノウハウを研き、蓄積することで高度な技術の熟成化に成功しました。製品の使用用途や環境、お望みの認識率といった製品開発上の要件をはじめ、開発予算に合わせた技術提案ができる点もカスタマイズに長けた菱洋エレクトロの音声認識技術の大きな特長です。
音声認識の1チップソリューションのメリット
世間一般的にいう「音声認識技術」の大半は、WiFi接続とクラウドAIを用いたクラウド型が主流となっています。
クラウド型は、デバイスをクラウドに接続させる設定の手間やクラウド上における音声データ解析、その後の機器の応答までに時間を要するため、ダイレクトな操作感を得ることが難しい操作構造になっています。また、ネットワーク回線の速度などの環境によって同じ製品であってもレスポンスに差が生じてしまうことがあります。
<クラウド型音声認識の構成イメージ>
それに対して、SILANの音声認識は「オフライン型」にあたり、高性能の音声認識チップを製品そのものに搭載しているため、音声認識にかかわる処理がICチップ内で終始一貫でき、動作に至るまでの高いレスポンスを誇ります。
また、WiFi接続などの初期設定やネットワーク環境にも左右されず、製品を購入して電源を繋いだら即座に使用できます。
<オフライン型音声認識の構成イメージ>
本来、機械操作という点においては、長い言葉で動作命令をするケースは殆どなく、「名詞(操作対象の製品)」+「動詞(On、Offなど)」のようなシンプルなワードで殆どの動作指示をカバーすることが可能です。複雑な理解(情報処理)を必要としない音声認識技術を求められている場合、オフライン型の音声認識技術に大きなメリットがあります。
【SILAN社について】
Silan社(日本語:杭州士蘭微電子有限公司/中国語:杭州士兰微电子有限公司/英語:Hangzhou Silan Micro electronics Co.,Ltd)は、中国の杭州に本社を置く総合半導体メーカーです。
自社Chipを使用したMOSFET、IPM、IGBTモジュールといったパワー半導体と、自社MCUとDSPを使用したAudio SoC、音声認識IC等のデジタル系ICを主要製品としています。
※Silan社の製品は、国内子会社のリョーヨーセミコン㈱にて取り扱っております。
【お問い合わせ】
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