菱洋エレクトロは、データセンター事業を手掛ける株式会社ゲットワークス(本社:埼玉県さいたま市、代表取締役:中澤 秀則、以下「ゲットワークス」)のコンテナ型データセンターへ、Supermicro製では日本初導入*1となった液冷クーリングタワーやGPUサーバーをはじめとした液冷サーバーシステムを提供いたしました。
企業のAI活用や膨大なデータ処理の需要増加に伴い、データセンターサーバーの発熱が問題となり、従来の空冷式では限界が近づいているといわれています。
世界では液冷方式の採用が進んでいる一方で、日本では水による冷却に対し慎重な姿勢があり、漏水や設備の損傷リスクを避ける傾向があります。さらに、液冷方式は設計や導入に高度な技術を要し初期投資が高くなることから、小規模なデータセンターでは導入をためらうケースが多いです。しかし、ゲットワークスのコンテナ型データセンターに最新の液冷サーバーシステムを導入することで、企業は低い電力消費で高いパフォーマンスを発揮するデータセンターを迅速に活用できるようになりました。
【次世代の標準仕様となる液冷技術】
菱洋エレクトロ ソリューション事業本部 青木良行 副事業本部長は「NVIDIAの次世代GPUでも液体冷却が標準仕様であり、GPUを限られたスペースで効率的に放熱するには液冷技術が不可欠です。弊社が素早く最新の液冷技術について情報提供と導入サポートを行ったことが、今回の採用につながったと考えております。AIインフラ構築を検討する企業において、既存のデータセンターに液冷方式を導入する際の時間とコストが大きな課題です。そのため、液冷対応サーバーを搭載したコンテナ型データセンターの需要は、今後ますます拡大すると考えています」と述べています。菱洋エレクトロでは液冷技術を導入したサーバーソリューションの提供をさらに強化してまいります。
【Supermicro製では日本初導入*1の液冷クーリングタワー、採用の背景】
菱洋エレクトロは、Supermicro正規一次代理店として、NVIDIA H100を8基搭載した液冷対応GPUサーバー(AS-4125GS-TNHR2-LCC)、専用ラック、CDU*2、そして日本初となる液冷クーリングタワー(LCS-SCLT-010C1001)などを液冷サーバーシステムとしてワンストップで提供しました。日本では液冷方式への慎重な姿勢があることから、Supermicroの液冷クーリングタワーはこの度のゲットワークスによる採用が日本で初めての導入となりました。
昨今では日本においても、消費電力の問題や物理的なスペースにより社内でのAIインフラ構築に課題を抱える企業は多くあります。こうした背景から、特に電力やスペースの問題を抱える企業にとって最適なソリューションである液冷方式を導入したコンテナ型サーバーのプロジェクトに採用されることとなりました。
*1 Supermicro製によるクーリングタワーが日本で初めての導入・設置であること(2024/10/16時点)。
*2 Cooling Distribution Unit:冷却水循環装置
【ゲットワークスのコンテナ型データセンターについて】
ゲットワークスは2014年より、日本国内で自社設計・開発したコンテナ型データセンター「コンテナサーバー®」をこれまでに200棟以上展開しています。また、コンテナ型データセンターのDX・GX化をテーマとして、特に冷却設備には雪・水・外気の再生可能エネルギーの活用におけるさまざまな実証実験を通じた開発を行っており、2023年からはAIサーバーに特化した専用のコンテナ型データセンターを運用しております。水活用のノウハウが豊富であったことにより、今回の液冷サーバーシステムの導入決定までがとてもスムーズに進みました。今後ゲットワークスと菱洋エレクトロは、場所を問わずにハードウェア環境を増設できるサブスクリプション方式のコンテナ型データセンターへのニーズを受け、中小企業やベンチャー企業など、AIインフラの自社導入にハードルのある企業への提案を展開する予定です。
会社名:株式会社ゲットワークス
事業内容:データセンター事業、コンサルティング事業、クリエイティブ事業、人材関連事業、システム開発
資本金:60,100,000円
代表者:代表取締役 中澤 秀則
URL:https://www.getworks.co.jp/
ご依頼・ご相談など、お問い合わせは、
下記フォームからお願いいたします。